お伽の笑顔




すぐにでも離せる
右手を繋いで
お伽(とぎ)を磨きながら
とっておきの、笑顔

卑屈な欲が
音を立ててあふれてる
何も揺らさずに
滑り抜けてゆくだけなのに
浅はかで幼いあなたは
何も、気付かない。

欲しくて
欲しくて
食べ散らかして
欲しくて
欲しくて
貪り尽くして

カミサマの名前だって
盗んで偽り見せ付けるのでしょう?
いつになったらその大きな口は
ああ 黙るのかしら。












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