Little prayer




何かが壊れていて  思い出すのはあまりに痛んで
覚えているのは  溜め息と子供のような姿だけ
愛することが下手で  どうして愛されないと駄々をこねてばかり

もう忘れてしまった  暖かいその背中
波と煙に笑ったはずの  大きな  大きな背中
どこで手放したのだろう?
失った大きなものに打ちのめされて
守るべきものさえ  あなたは失った
守り方も 抱き方も 愛し方も 全てに小さく怯えるだけ

大きくなった私は  許すことを覚えたから

溜め息が嫌いな私は  そっと目を閉じて
祈るように美しい歌を歌う
怒りも悲しみも、もう疲れてしまったから
いつの日か  この泪が力になりますように
愛おしい人に  幸せがありますように

カミサマを信じるなら
世界は私達を失っても回り続けるのはどうして?
だから  こんなにも  求めるのでしょう?
愛したいと。
願う姿はひどく美しいのに  どうして

この小さな手に  どうか力を
大切な人を愛する強さを下さい
授けて下さい  どうか  どうか










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