君の背中




左ななめ後ろで
金色を奏でている僕は
君の背中をひとりじめしている気分

濡れた声で
獣のように歌を這わせ
君は音で遊ぶ

悪戯みたいに
その背骨が沿って
滲んだくぼみから
湿った愛が零れだすから

そろそろ僕も
笑おうとしようか。





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