色とり鳥




巣籠もりの色鳥
深い森の繭の中
寝鳥の夢が
鮮やかに醒めていく

瞼の氷柱はゆっくりと溶け
溢れそうなほどに
世界はこぼれ出す

手を降る姿が
見えたから
呼ぶその声が
聴こえたから
世界に羽ばたく
その瞬間を
待ちわびている
待ちわびている

そう
、ひどくまともなo





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