Blue Bee Drops
絡み合う白い森は息を顰めて 踊るわたしを見つめてる
蒼い蒼いバラは泪を湛えて
赤い果実は零れて
差し出した指先に鮮やかな蝶がとまり
ひとひらの炎を灯していった
鳥の羽ばたきに振り向けば 音をなくした世界
ただ美しさだけ残して 空がどこかもわからなくて
真夜中に生まれたたて髪が
金色の風邪をまとって優しく走る 風邪を抜ける
蒼い泪を一粒運ぶミツバチは
せわしなく光を零して急ぐ
手を離したら 果てなく浮かんで
指をかざせば たちまち沈んで
確かなんてどこにも聴こえなくても
この瞳が瞬くのは きっとね
はらはらと時には私も泣くのでしょう
声を殺さなくても もういいんだよ、ねえ
きっと ミツバチも眠る頃だから
指先で森をたぐって 楽譜でも紡いでみて
この目が終わるその時まで 私には聴こえているから
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